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「アルスの会」論説委員公募
「アルスの会」論説委員公募 |
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アルス・フォーラムは「アルスの会」の意見を代表して社会に訴える論説欄で、新聞で言えば社説のような位置づけで考えています。これまでは、非定期的にトップページに意見や提言を発表した後、アルス・フォーラム欄に移していました。
これまでは1件を除き全てを代表幹事が執筆していましたが、一人では独善に陥るおそれがあります。
そこで、新しい行動計画を建て実行に移すにあたってフォーラムに関わる論説委員のグループを形成したいと考えます。論説委員には論説を書く専任委員と論説を校閲する委員の二つのタイプを作りたいと考えます。専任委員には少なくとも3ヶ月に1回は執筆することを期待します。執筆した案文は予め論説委員全員に配布して意見を求め必要な時は修正の後、トップページにアップロードすることにします。専任委員は、また定期的(3ヶ月に一度くらい)会合を持ち相互の意志疎通を図ることにします。
応募下さる方はここをクリックしてお申し込み下さい。選考は幹事会で致します。
なお、アルスの会はボランティアベースの活動なので、謝金などは期待なさらないで下さい。
謹賀新年
謹賀新年 |
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「アルスの会」の原点に戻り、飛躍を目指した新しい行動計画を |
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学術文化同友会「アルスの会」は文化としての学術を護るという行動目標を掲げて 2005年10月に旗揚げをした。研究者主導の下に進められて来た学術政策の下に成功を重ねてきた20世紀後半の学術研究が、科学技術基本計画に基づく国策的な視点に重きを置く新体制に移行し、研究者の意見・意思を反映するルートが著しく狭くなってしまうことに対する危機感の高まりから、「民」の意見を汲み上げ活かす組織の育成の必要性が強く望まれると訴えた。
それから4年余りの年月が経った。始めの数年は先ず足場を固めること、そして科学者の仲間に訴えることを中心に考え、どちらかというと情報•意見の交換に重点を置いて内省的な活動を重ねてきた。先輩の励まし、同志の協力により「アルス論壇」「アルス文庫」などの活動が充実し着実に進歩してきた。これらは全て会則に謳うボランティアベースの活動である。会友の数も約90名におよび、さらにそれと同数或はそれ以上の数の '共鳴者' が居られて,声をかければ活動に参加頂ける状況である。そこで「アルスの会」は次の飛躍をめざしシリーズでタウンミーティングを3回開いた。京都、仙台では「アルスの会」の基本理念を確かめ、その総括を東京のミーティングで行って新しい行動計画を立てることにした。ところが、図らずもこの時に合わわせるかのように、新政権の行政刷新会議による「事業仕分け」による騒ぎが始まり、学術行政の在り方を考える良い機会となった。
「学問のことは学者が決める」という研究者主導の体制が崩れ、官僚•政治家主導の体制で重要な決定を下してきた21世紀の科学技術政策について再考する材料が提示された。「仕分け人に科学のことが判るか」とばかりに、ノーベル賞学者を集め、学長会議や、学会等による声明、アンケート調査などを集めて反論を重ねた現場研究者の努力は大変なことであったと思うが、問題の本質はもっと深く掘り下げて考えるべきところにある。
わが国において20世紀後半に成功した研究者主導型の学術行政は、日本学術会議とその下部団体の努力によるものであった。とりわけ重要な機能は、大型の研究事業に対する厳しい事前評価であった。今では伝説のように話される激しい論争は評価の過程であった。 論争の中から原子核研究所等が生まれ、共同利用研究体制が育った。また、大型計画推進の道筋が造られた。科学者の理想を求める行動に対し、全ての研究者がそれぞれの理念•哲学を論じ、同時に科学者としての倫理を貫いた。
この体制は、21世紀に入ると共に大きく崩れ、官僚•政治主導の行政が今日の科学技術を支配している。日本学術会議は形骸化し、全く機能していない。草の根の研究者達の意見を集約して行政に反映していた過去の活動に比べ、今では官僚の作業を補佐する以上の機能を果たしていない。何よりも研究者の自由な討論により、研究•教育の環境を論じ、科学の将来を討論してもそれを訴える場ではなくなっている。
斯かる状況を打破し「文化としての学術」を護るため、学術文化同友会「アルスの会」を立ち上げた。それが「アルスの会」の原点である。4年余りの時を経て、今こそ強化を図る必要を感じる。「アルスの会」自身が民を代表する機関として、草の根の研究者の意見を学術行政に反映できる日をめざして地道に堅実な「世直し」の行動を始めたいと考える。同志の方々に訴え積極的な参加を期待する。
(同友会代表幹事:中井浩二)
アルス文庫の紹介
アルス文庫に下記のエッセイを新しく収録しました。 |
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文 庫 | タイトル | ||||
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山下 正廣 | 「漂流する分子研」は何処へ向かっているのか? |
ホームページからアルス文庫に入るとリストがあるので、そこで選んでクリックすると見ることができます。 (左のアンテナ欄にある[アルス文庫]をクリックして入って下さい)
アルス文庫 (会友によるエッセイ・評論・論文集) について |
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アルス文庫は、会友が政治的配慮・商業的効果などの障壁を意識しないで自由に意見等を公表できる機会を提供します。著作権については著者が責任をもって処理することとし、既に出版された物は著者の責任で確認してもらいます。
アルス文庫に収納する論文・エッセイの投稿をおおいに歓迎します。その場合は、e-メイルで nakai@post.kek.jp にお送り下さい。採否は編集者が判断してご連絡致します。苦情に対しては3名以上の会友の判断を仰ぎます。
アルス文庫に下記のエッセイを新しく収録しました。 |
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文 庫 | タイトル | ||||
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福井崇時 | サイクロトロンを米軍が接収海中投棄した経緯と、阪大には2台と記録された根拠 |
ホームページからアルス文庫に入るとリストがあるので、そこで選んでクリックすると見ることができます。 (左のアンテナ欄にある[アルス文庫]をクリックして入って下さい)
アルス文庫 (会友によるエッセイ・評論・論文集) について |
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アルス文庫は、会友が政治的配慮・商業的効果などの障壁を意識しないで自由に意見等を公表できる機会を提供します。著作権については著者が責任をもって処理することとし、既に出版された物は著者の責任で確認してもらいます。
アルス文庫に収納する論文・エッセイの投稿をおおいに歓迎します。その場合は、e-メイルで nakai@post.kek.jp にお送り下さい。採否は編集者が判断してご連絡致します。苦情に対しては3名以上の会友の判断を仰ぎます。
「アルスの会」第4期幹事会・事務局
「アルスの会」第4期幹事会・事務局 ー ー 幹事会議事メモ |
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「アルスの会」の第3期幹事の全員留任が承認され、第4期幹事は次の方々に決まりました。幹事の任期は1年(重任可)です。
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伊藤厚子(お茶大*)、延与秀人(理研)、小川泰(筑波大*)、織原彦之丞(東北工大)、小沼通二(慶応大*)
辻 篤子(朝日新聞)、宅間 宏(電通大*)、中井浩二(KEK*)、中野貴志(阪大RCNP)、森 正樹(立命館大理工)
湯川哲之(総研大)、横山広美(東大) [50音順、*は名誉教授]
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11月28日に、第4期幹事会を開きました。
第4回幹事会議事メモをご覧ください。主な点を次に報告します。
- 代表幹事の選出:前回幹事会の申し合わせに従い、中井浩二代表の再任を決めました。
- 事務局メンバー:次の4名の事務局メンバーに引き続きお願いすることになりました。
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阿部美玲(東大)、今井貴之(東理大)、関本美知子(高エ研)、横山広美(東大)
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- 前々回の幹事会で「幹事の任期」を1年とし、毎年幹事を選出することについて疑問が提起されました。これは会則の改正を必要とします。その他にも「会友と会員」など3年あまり続けてきた現在の体制を考え直すべきという意見もありました。そこで、これまでの経験をもとに会則の改正について検討することにしました。
- 会友・会員状況:(財)平和中島財団が賛助会員として参加しました。
- 会計報告:第3期(2008.9-2009.10)
収入 | 円 | 支出 | 円 | |||||
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会費(会友) | 103.000 | 会友88名中48名 | viva-arsWH使用料 | _76.016 | '08.4(年払) | |||
会費(賛助会員) | _60,000 | 中島平和財団 | 京都タウンミーティング | _30,000 | 講師謝金 | |||
_10,000 | アルバイト謝金 | |||||||
仙台タウンミーティング | _40,000 | アルバイト謝金 | ||||||
収入計 | 163,000 | 支出計 | 156,016 | |||||
前期繰越金 | 163,049 | 次期へ繰越 | 170.033 | |||||
会費先払い分 | _41,000 |
- 会費の徴収:会則の6.1条で、本会の活動はボランティアベースで進め、会費徴収額は極力抑えるという方針が決められています。会則6.2条では毎年行う会費の徴収について、会友は1,000円/1口、賛助会員は20,000/1口とし、納付口数は幹事会がガイドラインを示すと定めています。第2期幹事会は前期と同じガイドラインを定めました。
会 友 | 2口(_2,000円)以上 | (但し学生は半額) | ||
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賛助会員 | 1口(20,000円)以上 |
近く今期会費納入のお願いを送ります。どうぞよろしく。その際、前納している会友に対し累積納入額 を報せることを決めました。
- 事業報告:第2期の精神を継ぎ、会友間の交流・交歓の機会を増やすためタウンミーティングの開催に力を入れました。第3期では、特に「アルスの活動」の変革を意識して,その道筋を敷くため、京都、仙台、東京で3回のシリーズミーティングを企画しました。京都,仙台のミーティングでは、「アルスの会」の原点に返り,その理念•精神を確認しました。特に、仙台のミーティングでは会友の田村•酒見•織原さんのご努力により、哲学者の参加を得て深みの或る議論ができいろいろとまなびました。さらに仙台では本会の名付け親である名誉会員の伊達宗行先生にご参加頂き「アルス」の歴史的意義をお話し頂きました。京都•仙台のタウンミーティングを報告を「学術文化の薫りを求めて」にまとめました。
- 事業計画:第4期では、東京のミーティングを開くところです。この3つのミーティングによって「アルスの会」の地固めができたと考えるので、東京ミーティングでは会の行動計画•組織について立案のための討論をする予定です。「アルスの会」の存在感を上げることをめざして行動計画を見直し、それに応じて組織も改編していく計画です。今後も進展の折に触れて報告し、ご意見を伺いながら進めるつもりなので、積極的にご協力を頂けますようお願い致します、
『アルスの会』タウンミーティング@東京
『アルスの会』タウンミーティング@東京 |
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11月28(土)〜29日(日)にアルスタウンミーティング@東京を開催します。参加費は無料です。
タウンミーティングは「アルスの会」の主催ですが、会員・会友でない方の参加も大いに歓迎です。
プログラムと会場アクセス→ "ここ"をクリックして下さい。
趣旨説明 → "ここ"をクリックして下さい。
このミーティングは、京都•仙台で行った二度のミーティングに続いて企画されたものです。
京都•仙台のミーティングのまとめ「学術文化の薫りを求めて」は次をご覧ください:
「学術文化の薫りを求めて」→ "ここ"をクリックして下さい。
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「アルスの会代表幹事」中井浩二:nakai@post.kek.jp
<参考>
「アルスの会」ホームページ に、関系する意見・論文・エッセイ等が
掲載されています。予め御覧になって参考になさって下さい。
[アルスの会]トップページ http://viva-ars.com/ から次の各パートに進めます。
[アルス・フォーラム] http://www.viva-ars.com/bulletin/
[アルス論壇]:http://www.viva-ars.com/rondan/
[アルス文庫]:http://www.viva-ars.com/bunko/
[アルスの広場]:http://d.hatena.ne.jp/viva_ars/(本会のブログです。)
『アルスの会』タウンミーティング@京都@仙台のまとめ
学術文化の薫りをもとめて:『アルスの会』タウンミーティング@京都@仙台のまとめ |
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7月22日(水)京都、8月22日(土)仙台で開いたアルスタウンミーティングのまとめを本会のホームページに掲載しました。二つのミーティングは、J.J. ルソーの「学問芸術論」に基づく文明批判と「アルスの会」の基本精神について考え、「アルス」の歴史的な意義を学び、「知よりも徳を重視する」ルソーの精神を学ぶ機会となりました。
次は、このまとめをベースにして,わが国の学術研究とそれを支えた学術行政の在り方について考えるミーティングを東京で開く企画を進めています。
<参考>
「アルスの会」ホームページ に、関系する意見・論文・エッセイ等が
掲載されています。予め御覧になって参考になさって下さい。
[アルスの会]トップページ http://viva-ars.com/ から次の各パートに進めます。
[アルス・フォーラム] http://www.viva-ars.com/bulletin/
[アルス論壇]:http://www.viva-ars.com/rondan/
[アルス文庫]:http://www.viva-ars.com/bunko/
[アルスの広場]:http://d.hatena.ne.jp/viva_ars/(本会のブログです。)