『アルスの会』タウンミーティング@仙台

『アルスの会』タウンミーティング@仙台:開催


本日、8月22日(水)にアルスタウンミーティング@仙台を開催しました。

 ミーティングの参加者は。約40名。

東北大学関係者のご努力によって、東北大学のグローバ ルCOEプログラム「物質階層を紡ぐ科学フロンティアの新展開」と共催することができ、同大学副学長 野家啓一先生 (科学哲学専攻) をはじめとする哲学者多数と物理学者が一堂に集り講演と討論の会を持つことができました。

 伊達宗行先生 (本会特別会員) の講演「アルスの形成と変容」を軸に学術に関する歴史観を論じる機会が得られました。.
 
 このミーティングについては、「宮城の新聞」の記事「文理の垣根超え、物理学者と哲学者が議論 東北大で討論会」(大草芳江)で広く紹介されました。


                   「アルスの会代表幹事」中井浩二:nakai@post.kek.jp



<参考>

「アルスの会」ホームページ に、関系する意見・論文・エッセイ等が

 掲載されています。予め御覧になって参考になさって下さい。

[アルスの会]トップページ http://viva-ars.com/ から次の各パートに進めます。

[アルス・フォーラム] http://www.viva-ars.com/bulletin/

[アルス論壇]:http://www.viva-ars.com/rondan/

[アルス文庫]:http://www.viva-ars.com/bunko/

[アルスの広場]:http://d.hatena.ne.jp/viva_ars/(本会のブログです。) 

『アルスの会』タウンミーティング@京都

『アルスの会』タウンミーティング@京都:開催


本日、7月22日(水)にアルスタウンミーティング@京都を開催しました。



 ミーティングには、京都、大阪、岡山、東京、から23名の参加者が集まりました。
 その殆どを占める物理研究者がフランス文学者中川久定先生の講演を強い興味を持って拝聴しました


                   「アルスの会代表幹事」中井浩二:nakai@post.kek.jp



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『アルスの会』タウンミーティング@京都 :プログラムについて

『アルスの会』タウンミーティング@京都: プログラムについて


アルスタウンミーティング@京都は、いよいよ来週水曜日(7月22日)になりました。


「学問芸術と社会」というテーマのアルスタウンミーティングはこの京都の会を第1回として、仙台•東京などでも企画し数回のシリーズにしたいと考えています。いわば一連の討論の起点となる今回の京都の会では、先ず 第1部でJ .J.Rousseauの思想について理解を深めるため中川久定先生に講演をお願いします。京大名誉教授でフランス文学者の中川先生は、D, Diderot, J.J.Rousseau, Voltaireらによるフランス革命期の思想史の権威としてご高名の方ですが、Rousseauについて奥深いお話をいただけると期待して居ります。

 Rousseauは、彼の第一論文(「学問芸術論」)で、知識よりも徳を重視し、「学問芸術が完成に近づくと魂が腐敗する」「生活の便宜が増大し奢侈が広まると徳が消滅する」と論じています。今日の社会をみると、彼の言う通りになっていると思えてなりません。科学技術の振興という政策の下に資金や名声を求めて忙しく走り回る研究者の姿を悲しく感じています。
 しかし、考えてみるとRousseauは、その後に起った産業革命のことを知らないで論を立てています。産業革命がもたらした社会への影響は甚大なものであり、彼の考えに立ってみれば、許せないことが起っていたということになります。中川先生のご講演の後、そのことについて時間を設け討論したいと考えます。

 産業革命が導いたものは「文明」の誕生であって、それが社会にもたらした影響には、光と影の両面がありますが、産業公害、環境破壊、兵器開発、世界大戦、資本主義経済などなど、負の要素を無視することはできません。まさに、生活の便宜が増大し奢侈を広めることになりました。


 第2部のパネル討論会には益川先生が参加してくださることになり中川先生と話が弾めば大変興味深い討論になると思っています。そこで、先ず「文化と文明」というテーマで議論する機会を設けました。
かつて、学術会議で「文化としての学術」特別委員会が組織され大議論が重ねられた末、結局結論に至らなかったと聞いています。「文化」と「文明」について文学者の中川先生と物理学者の益川先生を中心にして議論できれば良いなと考えております。

 Rousseauは、学問芸術の成果が奢侈を広め徳を消滅させるという学問芸術について否定的な考えを論じました。実際、今日の世間はそのとおりであります。Rousseauの批判は、今日の「文明」社会に対する批判のように聞こえます。その中で「学術文化」を護ることの難しさを感じている今日このごろです。

 学問芸術の振興に対して否定的に聞こえるRousseauの考えに対し、「アルスの会」ではWeisskopf教授の言葉を重視してきました。教授は、反科学的な風潮を戒め「精神的な汚染の進む社会を救う道は学問と芸術である」と学問の重要な役割を強調されました。

 わが国には第二次世界大戦で壊滅的な状況に陥った学術研究を、廃墟の中から立ち上がり、地道な積み上げによって、トリスタン・Bファクトリーのような巨大施設を建設して遂に世界のトップに立った素粒子原子核研究の半世紀に亘る歴史があります。この20世紀後半の半世紀に日本で起こった歴史は、湯川・朝永・坂田に始まり小林・益川・南部によって一つの時代を作り上げるものでありました。

Rousseauは,これを何と思うでしょうか?日本で起こったこの学術振興の努力は、まさに Weisskopf の精神を具現したものでありました。パネル討論会では、素粒子研究の歴史における研究者の努力について二宮先生に話していただこうと考えました。

 最後に、現在のわが国の研究環境について問題点をみんなで論じ、自由闊達な議論を展開したいと思っています。現場の問題についてはアルスの会幹事の中野貴志さんに問題提起をお願いしました。

21世紀に入って10年が経とうとしています。その間に積み重ねられ固められてきた体制は明らかに誤った方向に歩んでいると思います。各大学•研究所の研究教育環境は大変です。研究資源の獲得に貴重な時間を費やし、「徳」を失った研究者が育つ環境になっています。何とかしなければならないでしょう。それでは何をすれば改めることができるのでしょうか? みんなで考えたいと思います。


                   「アルスの会代表幹事」中井浩二:nakai@post.kek.jp



<参考>

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『アルスの会』タウンミーティング@京都 :ご案内

『アルスの会』タウンミーティング@京都: ご案内

 - J. J. ルソーの第1論文「学問芸術論」とアルスの会の精神について -


 「アルス」の会では、5月20日(水)に開催を予定していた「アルスの会」タウンミーティング@京都を 新型インフルエンザ流行の可能性に対処するため、一時延期しておりました。その後、当初に予想していた流行の危険はないことが判ってきたので改めて、7月22日(水)午後に京大でタウンミーティングを開きます。内容については下記の案内をご覧下さい。 今回は、「学問・芸術と社会」というテーマで、現代に通じる J.J. ルソーの思想をとりあげ、彼の第1論文「学問芸術論」(前川貞次郎訳・岩波文庫)について学び、研究・教育の現場に照らし合わせて考える機会にしたいと思います。

 タウンミーティングは、会友以外の方にも開かれています。どなたの参加も大歓迎です。お待ちして居ります.

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「学術文化同友会:アルスの会」会員・会友の皆様へ

                中井 浩二 (アルスの会幹事代表)
「学問・芸術と社会」を主題として『アルスの会』タウンミーティング@京都を下記の要領により開きます。お忙しいところでしょうが、できるだけご参加下さい。会友以外の方の参加も大歓迎です。お待ちして居ります.


文化としての学術を護るという行動目標を掲げて「アルスの会」を始めてから4年が経ちました。理科系の会友が集まった同友会ですが、文化を論じるには文科系の方々からもっと学ぶことが大切だと考えていました。

 幸いなことに「けいはんな(京阪奈)」国際高等研のフェローにしていただいたおかげで文系の先生方のお話を伺う道が開かれました。特に、副所長の中川久定先生からルソーの著作「学術芸術論」を教えていただき、私たちの考えを磨く良い機会を得ることができました (「アルスの会」ホームページのアルス論壇 http://viva-ars.com/rondan/ をご覧下さい)

 この機会を捉え「学問・芸術と社会」を主題とするタウンミーティングのシリーズを企画したいと考えます。京都で開いた後は、東京や仙台でも開きたいと考えています。今回は、お忙しい益川さんに参加していただけることになりました。フランス文学者の中川久定先生と学問の進め方などについて、文系と理系の違いなどお話がはずめばいいなと思っています。

 <<『アルスの会』タウンミーティング@京都 開催要領 >>

日 時:2009年7月22日(水) 14:00〜18;00

会 場:京都大学理学部5号館 5階525号室

主 題:「学問・芸術と社会」- J.J. ルソーの学問芸術論

第1部 14:00 - 16:00 講演と討論:

  趣旨説明              中井浩二(アルスの会代表幹事)

  J. J. ルソーの「学問芸術論」について 中川久定(京都大学名誉教授)

  討論

第2部 16:00 - 18:00 パネル討論:

  学問・芸術と社会     パネリスト 益川、中川、中井、ほか未定



開催要領をご覧の上,、次のアンケートに記入して返信をお送り下さい。

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氏名・所属 [                         ]

タウンミーティングに (  )参加する  (  )参加しない

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   返信先:「アルスの会代表幹事」中井浩二:nakai@post.kek.jp



<参考>

「アルスの会」ホームページ に、関系する意見・論文・エッセイ等が

 掲載されています。予め御覧になって参考になさって下さい。

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アルス文庫の紹介

アルス文庫に下記のエッセイを新しく収録しました。
文 庫 タイトル
板橋 隆久 ヴェトナムたより-その1-

 


 ホームページからアルス文庫に入るとリストがあるので、そこで選んでクリックすると見ることができます。 (左のアンテナ欄にある[アルス文庫]をクリックして入って下さい)



アルス文庫 (会友によるエッセイ・評論・論文集) について

 アルス文庫は、会友が政治的配慮・商業的効果などの障壁を意識しないで自由に意見等を公表できる機会を提供します。著作権については著者が責任をもって処理することとし、既に出版された物は著者の責任で確認してもらいます。

 アルス文庫に収納する論文・エッセイの投稿をおおいに歓迎します。その場合は、e-メイルで nakai@post.kek.jp にお送り下さい。採否は編集者が判断してご連絡致します。苦情に対しては3名以上の会友の判断を仰ぎます。

アルス文庫に下記のエッセイを新しく収録しました。
文 庫    タイトル   
福井崇時 サイクロトロンを米軍が接収海中投棄した経緯と、阪大には2台と記録された根拠

 


 ホームページからアルス文庫に入るとリストがあるので、そこで選んでクリックすると見ることができます。 (左のアンテナ欄にある[アルス文庫]をクリックして入って下さい)



アルス文庫 (会友によるエッセイ・評論・論文集) について

 アルス文庫は、会友が政治的配慮・商業的効果などの障壁を意識しないで自由に意見等を公表できる機会を提供します。著作権については著者が責任をもって処理することとし、既に出版された物は著者の責任で確認してもらいます。

 アルス文庫に収納する論文・エッセイの投稿をおおいに歓迎します。その場合は、e-メイルで nakai@post.kek.jp にお送り下さい。採否は編集者が判断してご連絡致します。苦情に対しては3名以上の会友の判断を仰ぎます。

『アルスの会』タウンミーティング@京都 :開催延期について

『アルスの会』タウンミーティング@京都:開催延期について


皆様、


5月20日(水)に予定していたアルスタウンミーティング@京都の開催を延期することに決めました。


新型インフルエンザの感染者が関西で多数発生するという事態に対し如何にするかは悩ましいところでしたが、この会合の主題は決して急ぐものではないし、集会はできるだけ避けるようにと言われている状況で開催を断行することはないと考えました。

この会合には多くの方の関心を集め、ご期待頂いたものなので、中止ではなく延期とし、6月末か7月始めに再度企画するつもりで居ります。スピーカーの益川・中川両先生ににもご了解をいただけましたので、約1ヶ月の開催延期とさせて頂きたいと考えます。皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。



中井浩二(アルスの会代表幹事)
E-mail : nakai@pos
 

『アルスの会』タウンミーティング@京都 :ご案内 (II)

『アルスの会』タウンミーティング@京都:ご案内 (II)

 「アルス」の会では5月20日(水)午後に京大でタウンミーティングを開きます。ミーティングは、会友以外の方にも開かれています。どなたの参加も大歓迎です。お待ちして居ります。.

 ミーティングの案内は URL http://www.viva-ars.com/rondan/ に掲載しました。クリックしてプログラム・会場案内とともに、ミーティングの趣旨・討論の狙いなどについてご覧いただき、お考えおきいただければ幸に存じます。