タウンミーティング@首都大学

タウンミーティング首都大学の報告


 日本物理学会春の分科会が首都大学で開催される機会を捉えて、タウンミーティング首都大学を企画した。ところが、同じ時間帯に「J−PARCハドロン実験施設ユーザー会設立総会」が開かれ、会友の大半がそれに参加したので、タウンミーティングの参加者は事務局メンバーを含めて10名以下であった。両者の重要度、緊急度を考えると当然のことであった。


 最初に「アルス文庫」のアクセスログ解析について報告した。アクセスの多いエッセイ・論文があり、当初「アルス文庫」について考えていた以上の機能を果たしていることがわかった。一方、「アルス論壇」「アルス討論会」への会友からのレスポンスが殆ど感じられないという状況があるので、「アルスの会」の活動形態を見直し再編成したいという考えについて意見交換を行った。
会友の意見が少なく、討論する環境が育ち難いことについてはいろいろな要素が考えられるが,
  (1) 先ずは具体的なテーマを採り上げてアンケート方式による意見の聴取から始め、そこから議論を
   興していくとよい。
 (2) 具体的テーマとしては「ゆとり教育」を採り上げ、その是非或は成否を論じ合うことにするとよい。
 (3) 議論の場は「アルスの広場」「アルス論壇」「アルス文庫」を使えば良いが、その要点をE-メイル
    で報せるとよい。
という助言が得られ、今後事務局で立案して実行に移すことにした。
 その後、「ゆとりの教育」をはじめ、教育問題について意見を交換した。最近の学生には自分が目立つことを恐れるような傾向が目立つ。これは小・中学校の頃に「目立つといじめられる」という環境があり、その中で育ってきた子供たちの悲しい習性であるという話なども出て来た。「個」を大切にし「個」を主張する力を身につける教育の大切さが強く感じられた。教育の問題は論じ始めると、とどまる所が見つからない程大きな問題であるが、「ゆとりの教育」という問題に絞って議論し,そこから派生した問題についても論じ合うという試みを始めたいと思う。


 最後に、会費の徴収状況について報告があった。会友数86名のうち58名から会費の納入があった。今年の分については約13万円が集っており、必要とする経費は7万円強である(残りは先払い分)から、会の運営には充分であるが、支払い者と未支払い者の間の公正な関係を保つため未支払い者には引き続き会費の納入をお願いして行くことにしたいと思う。

(中井 浩二)


==== 参考== タウンミーティング首都大学開催案内==========================


日 時: 3月25日(日)  午後5時〜7時  
会 場: 首都大学 物理学会 SE会場  
参加者: アルスの会会友に限りません   
プログラム
(1)報告:「学術文化同友会:アルスの会」活動報告
       アルス文庫の評価アクセスログ解析の報告
       会計報告   など                
(2)討論: 教育問題について
趣旨:  安倍内閣の下、教育問題が大きく論じられています。しかし、政界の論議
マスメディアの論調は、全く上滑りの感じがします。もっと掘り下げた議論が望まれ
ます。アルスの会の会員・会友の間でも討論をおこして意見をまとめ、対応について
皆様の御意見をうかがいたいと思います。

例えば、次のような問題提起が考えられます。
    ・ 教育を国に任せておいてよいのか?
    ・ 個の自立的姿勢を育てる道は何か?
    ・「ゆとりの教育」は何故 "失敗か” ?
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